一般的に「ボイストレーニング」と言えば、クラシックの発声法です。この方法は、オペラのように「太い声、大声」で劇場全体に響く声を作ることを目的としています。ちなみにミックスボイスとはフランスオペラの発声で、オペラの中では教会など小さなホールで利用したものです。ですがPOPSの発声よりは大声で歌うものでした。しかし、これをPOPSに適用するとどうなるでしょうか?
このページに上げているアーティストは、ミックスボイスで歌っていると宣伝されているようです。でもご本人はボイストレーニングはしていないと…。
One Ok Rock Taka
ONE OK ROCKのライブ配信にしらスタが登場でメンバー爆笑⁉︎
しらスタさんですが…。POPSの人間から見ると…。あなたが今信じていることも…。
2:50あたり、 俺の歌い方なんて教わってできてるものじゃないから俺のクセじゃん。
何故クラシックの発声法ではPOPSが歌いにくくなるのか?
POPSの特徴は「細い声、小さい声」で歌うこと。繊細な表現や自然なニュアンスが求められるジャンルです。クラシックの発声法はその正反対を目的としているため、POPSを歌いたい人にとっては逆効果になる場合が殆どです。
さらに、かつて出版されていたボイストレーニングの本は、イタリアオペラの発声法を基にしていました。そのため、POPSを歌いたい人がこれらの本を参考にすると、自分の声が思うように響かない、表現が難しいと感じることが多かったのです。
日本は明治時代にイタリアオペラを輸入したので、音楽の授業はイタリアオペラの「ベルカント唱法」という大声を基本としています。なのでフランスオペラは人気がありませんでした。世界的にオペラはイタリアとドイツが2代巨頭です。本物の声楽家でもミックスボイスを肯定するなら、本物ではないと思います。本物のプロほど、音楽に対して嘘をつけませんから。
ミックスボイスは 2000年頃、電子掲示板 からボイストレーナーさんが流行らせた。
ミックスボイスはポップスと違うジャンル、フランスオペラのテクニックです。
1990年代以前はミックスボイスという言葉は一般にはあまり知られておらず、一部の音楽家やトレーナーが大体 1. の意味で稀に使用していた。その後インターネットが広まり、2000年代に入った頃から 2. の用法が特に電子掲示板などで普及した。また、トレーナーの間にもこの用法が増えている。日本に限らず、アメリカでも同じような状況にある。
引用元: ウィキペディア
ミックスボイスの見本とされてきた歌手も、勘違い!
T.M.Revolution 西川さん
ようするにボイストレーナーさん達の誤解から宣伝されていたようです。
- 1970年デビュー 小田和正
- 1991年デビュー 稲葉浩志/B’z
- 1991年デビュー 草野マサムネ/スピッツ
- 1991年デビュー hyde/L’Arc〜en〜Ciel
- 1992年デビュー 桜井和寿/Mr.Children
- 1992年デビュー 小野正利
- 1995年デビュー 平井堅
- 1996年デビュー 西川貴教/T.M.Revolution
- 2000年 電子掲示板から広がるが
- メジャーシンガーは知りません。
- 2001年デビュー ATSUSHI/EXILE
- 2003年デビュー Taka/ONE OK ROCK
- 2004年デビュー レミオロメン
- 2010年デビュー 川上洋平/Alexandros
大森元貴さん
大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)を徹底解剖!?奇跡の歌声の正体がヤバすぎた。
17:10あたり、ボイストレーニングはやっていません。
三浦大知さん
6歳から始めて9歳でデビュー 彼は芸能スクール出身
- 2002年頃Sonyで、「今度これをやるんだ」と言って聞かせてくれたのが彼でした。
- ボイストレーニングのお蔭ではありません。
- ミックスボイスが始まっていない時代から。
- 今も変わらず歌が上手いです。
ハードロックやヘビーメタルの世界では地声のハイトーンボイスで歌うのが常識です
1970年「ディーパープル」
クラシックを学んでいたボイストレーナーさんは、POPSとROCKの違いを把握していないのかもしれません。Rockでは「ハイトーンボイス」という文化があり、Rockでは当然のことでした。それをクラシックは「ミックスボイス」と誤解したのかも?POPSとクラシックはジャンルが違うので、応用しない方が良いと思います。
Deep Purple – Speed King (1970)
POPS&Rockはテクニックを使わない
POPSというジャンルはテクニックを好まないジャンルなのです。一番POPSで重要視するのは「個性」ですから。そしてテクニックを重視するクラシックと「個性」を重視するPOPSは正反対の価値観です。ボイストレーニングで
テクニックと個性の違い
- テクニック
- スキルや技術、手法といった、学び取ることで身につけられるもの。
- 再現性があり、他者も同じ方法で学べる。
- 例:歌唱のビブラート、ミックスボイス、フレージング。
- 個性
- 生まれ持った特質や、その人特有の感性、表現方法。
- 他者とは異なる要素で、真似するのが難しい。
- 例:声質、歌詞の解釈、表情の出し方。
クラシックは正解があるようだけど、「じょうず」という言葉が表していますか?それに対しPOPSは全てが正解なのです、自由。もう少し分かり易く言うなら、あなたらしく歌った歌なら、「ヘタ」でもカッコ良ければいいのです。
だからパンクみたいなジャンルもありなんです。クラシックにパンクってあるのかな?
元 Sony Music音楽プロデューサー
当時Sonyは日本で1番大きなCDメーカーでした。そんな私が「Dr.Hという名前でPOPSの発声法を研究してきたのです。
それはボイトレの生徒さんの健康を守る為です。
クラシックの発声法をPOPSに応用してしまうと、健康に悪い可能性があります。
歌の真実は、これですよ。