友達と温泉旅行に行った時、お酒飲んでカラオケ大会もやって、もう大騒ぎ。めちゃくちゃ楽しくて、全力で楽しんだんですよ。でも翌朝、友達に突然起こされて、「平山、お前寝てる時、すごく苦しそうだぞ!今すぐ病院行け!」って言われたんです。
「え、何?苦しそう?」って、全然そんなつもりなかったんですけど、もしかして…いびきのことかな?ふと東京にいた頃、妻に「あなたのいびき、ひどすぎる!」って怒られたのを思い出しました。その時、目白の病院に行ったら「痩せろ」ってだけ言われたんですよ。自分ではそこまで太ってるとは思ってなかったけど、38歳でそんなこと言われると、結構グサッときますよね。健康気をつけなきゃって反省しました。
実は、僕、若い頃はプロのシンガーを目指してたんです。全国大会にも出たことあるんですけど、残念ながらそれ以上は行けなくて。でも諦めきれなくて、大学卒業後もミュージシャン目指してました。そんな時、「もしかして、歌えないのって鼻のせい?」って思い始めたんですよ。それで、「もしこれで歌えるようになるなら!」って、鼻中隔弯曲症の手術を受ける決意をしました。あれ、死ぬほど痛かったです…。
で、手術から1か月、でも何も変わらない。3か月待ってもやっぱり変わらない…。そのうち自然とシンガーの夢もフェードアウトしていきました。
でもその頃ちょうどMIDIが普及して、1人でも音楽作れる時代が来たんですよ。DTM(デスクトップミュージック)が流行り始めたんです。それで、「よし、今度は作詞、作曲でプロを目指そう!」って、気持ちを切り替えました。シンガーの夢は叶わなかったけど、音楽への情熱はまだまだ消えてなかったんです。
これが「BEAMボイストレーニング」を開発する始まりでした。