こんにちは。
私は、かつてソニーミュージックで音楽プロデューサーをしていました。
若いころ、「歌の基礎ができていない」と思い込み、ボイストレーニングを受けていました。
ところが40歳のとき、体調に異変を感じ、重度の「睡眠時無呼吸症候群」と診断されたんです。
その後、呼吸や鼻のケア方法を研究し続け、私の場合は症状が大きく改善しました。
今では日常生活にも歌にも、以前のような支障はほとんどありません。
芸能スクールなどでプロを目指す若い方には、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
あなたが思うように歌えない原因――
それはセンスや練習不足ではなく、副鼻腔炎かもしれません。
副鼻腔炎は「おでこやほっぺた」で呼吸の感覚がないことで、気づける場合があります。
炎症があるまま無理な発声を続けると、症状が悪化し、呼吸や健康に影響を及ぼします。
だからこそ、まずは自分の呼吸の通り道を整えること。
これが、歌の上達にも健康にも欠かせない第一歩です。
もし睡眠中に「いびき」をかいているなら、すでに無呼吸症候群になりかけている可能性があります。
そのときは、概要欄のリンクから「とうしき呼吸」のページを見て、顔の裏側から洗浄するケアを試してみてください。
人間は、口や鼻だけでなく――頭部全体で呼吸する生き物なんです。
呼吸ルートが詰まると老廃物が溜まり、さまざまな不調や病気につながる可能性があります。
私は研究を重ね、自分の場合は睡眠時無呼吸症候群の症状を改善することができました。
まずは、「呼吸ルートが詰まり始めていないか」を意識することから始めてみてください。
「歌の基礎なら腹式呼吸」
「歌は健康的」
「ミックスボイス」
この言葉を耳にしたことはありませんか?
実はこれらは、音楽大学や一部の指導者が広めてきた“自分たちに都合の良いことわざ”のようなものです。
特に昭和生まれの世代は、この言葉に翻弄されてきました。
日本人の8割以上は「蓄膿症予備軍」
その理由のひとつが、日本人の鼻の健康です。
NHK『ためしてガッテン』の12月10日放送回(年は不明)では、
「日本人の8割以上が蓄膿症予備軍=副鼻腔炎」と紹介されました。
つまり、多くの人が知らないうちに呼吸の通り道が狭く、
歌声や体調に影響を与えていた可能性が高いのです。
(この数値は推定であり、全国統計ではありません)
私の体験 — ボイトレから睡眠時無呼吸症候群へ
私は1990年頃、ボイストレーニングを受けました。
当時は「腹式呼吸こそが歌の基礎」という“常識”を信じていましたが、
2003年頃、**睡眠時無呼吸症候群(OSA)**の診断を受けました。
OSAは2000年代中期以降、肥満人口の増加に伴い有病率が劇的に上昇しており、特に高齢者で顕著です。
ある研究では、**65歳以上では最大84%**という報告もあります。
カラオケ文化と呼吸障害の関係?
カラオケの大流行期は1980年代後半〜1990年代前半。
私も当時、ハイトーンの洋楽を夢中で歌っていました。
しかし、その背景には「腹式呼吸神話」を信じて歌い始めた人々が多く、
実際には副鼻腔炎予備軍の状態で高負荷な歌唱を続けていた可能性があります。
その結果、20年後にOSAを発症した人が少なくないかもしれません。
これはあくまで私の推測ですが、歌唱文化と健康のつながりを考える上で見過ごせないポイントだと感じています。
ポップスの現場とボイストレーニングの距離感
実は、ポップスの現場では正式なボイストレーニング経験がないシンガーが大多数です。
特にプロのシンガーほど、独学や現場経験だけで歌っているケースが多いのが現実です。
ボイストレーナーと生徒の“生まれつき”の差
多くのボイストレーナーは、音楽大学に合格できるほど生まれつき歌が上手い人です。
一方、生徒は多くの場合、生まれつき歌が下手な人です。
それなのに、「歌が上達しないのは音楽的センスや練習不足のせい」とされ、
ボイストレーニングが指導されています。
しかし、本当の原因は**呼吸、つまり鼻水(副鼻腔炎)**にあります。
この問題を解決しないままでは、いくら発声練習をしても歌は根本的に上達しません。
実際に、世界で歌が本当に上手くなった実例は、私が発信しているKISSの方法(とうしき呼吸)以外にありません。
ボイストレーニングのルーツはクラシック
日本で広まったボイストレーニングは、
イタリアのベルカント唱法をベースに作られたものです。
そして、腹式呼吸はベルカント唱法における基本の呼吸法。
つまり、「歌の基礎=腹式呼吸」というのは、
本来はクラシック限定の発声法であって、ポップスには不要な呼吸法だったのです。
この考え方は明治期、西洋音楽教育の導入とともに学校教育に広まり、
そのまま現代まで“常識”として残ったと考えられます。
歌が上手い人と副鼻腔炎の関係
歌が上手い人は、そもそも副鼻腔炎ではない人。
しかし、日本人の中で副鼻腔炎でない人は1割ちょっとしかいません。
残りの8割以上は副鼻腔炎予備軍であり、呼吸の通り道が制限され、
思うように声を響かせられない状態です。
「歌は不健康」なものだった?
副鼻腔炎でない1割ちょっとの人にとっては、
歌は確かに健康的な活動かもしれません。
しかし、残りの8割以上にとっては、
**「歌は不健康なもの」**だった可能性があります。
呼吸器系に負担をかけ、やがて睡眠時無呼吸症候群などの健康リスクに繋がる恐れもあるのです。
ミックスボイスは嘘だった?
「ミックスボイス」という言葉をご存じですか?
日本でこの用語が広まったのは2000年代初期、インターネット掲示板やボーカル系サイトからです。
ポップスの現場で自然発生したものではなく、クラシック発声や洋楽の影響を混ぜた概念がネット上で拡散しました。
音大発の“勘違い”が広めた常識
- 「歌の基礎なら腹式呼吸」
- 「歌は健康的」
- 「ミックスボイス」
これらはポップスではなく、クラシック発声法(ベルカント唱法)を前提にした考え方です。
腹式呼吸はクラシック専用の呼吸法であり、ポップスの現場とは無縁。
声帯閉鎖もジャンル共通の発声生理ですが、使い方が異なり、クラシック式をそのままポップスに当てはめるのは危険です。
ボイストレーニングは誰のためのものか?
ボイストレーニングは、もともと副鼻腔炎を持っていない、健康な呼吸ができる人にしか効果が出ません。
日本人の8割以上は副鼻腔炎予備軍。
その状態でクラシック式の呼吸や発声を続ければ、呼吸器の炎症を悪化させ、
最悪の場合、睡眠時無呼吸症候群のような命に関わる病気に繋がります。
私の体験 — 腹式呼吸からの回復
私はかつて腹式呼吸のボイストレーニングを受け、その結果、睡眠時無呼吸症候群になりました。
しかし「とうしき呼吸」を実践し、みぞおちからおでこまで呼吸が通る感覚を取り戻しました。
現在、症状は90%回復。残る炎症も、呼吸が正常化すれば自然に消えると感じています。
呼吸こそがポップスの命
健康な呼吸は、歌うときの声に水鉄砲のような圧力を生みます。
圧力が高い間は音程が下がらず、まっすぐ飛びます。
ポップスは筋力でコントロールするのではなく、この呼吸圧で歌う音楽です。
クラシックの「喉で歌う」発想はポップスに向かず、喉を痛めやすくなります。
結論
ポップスには「とうしき呼吸」が最適。
クラシック式ボイストレーニングは、ポップスシンガーや鼻に炎症を抱える人にとっては危険です。
呼吸を整えることこそが、健康で長く歌い続けるための唯一の道です。
