。(歌が上手くなる方法は、副鼻腔を洗うこと。kiss.co.jp に公開)。
プロデューサーさんの一言。「おまえ何してたんだよ?」。「日本語で洋楽めいた曲が作れるのか挑戦していたんです、と。私はしどろもどろで答えました。「人に会いに行ったか?」「いいえ、作曲の実験が忙しくて」と、今度は震えながら答えたのです。「バカだな。どんどん会いに行けっていっただろう?」。そう言われても誰に会いに行けば良いのか分からないし、とモゴモゴしていると、プロデューサーさんは電話を取ったのです。おいシゲ、こんな奴がいるんだが会ってやってくれないか?
BEAM ボイトレ 32
。(歌が上手くなる方法は、副鼻腔を洗うこと。kiss.co.jp に公開)。
だけど首の皮1枚で音楽と繋がりました。今にして思えばプロデューサーさんの言う通り、勇気を持って人に合う事が大事だったと思います。だけどアマチュアの僕に会ってくれるディレクターなんている訳がない。自分の中で作り上げていた常識の殻だったのでしょうか?でも何とか次が見えた。必至だったから、ちゃんと自分の資料を作りました。受け取る方はどうでも良いかもしれないけど。だけどやれることはやっておかないと。ダメだった時の後悔を残したくなかったのです。
BEAM ボイトレ 33
。(歌が上手くなりたいなら、音楽では無理だよ、副鼻腔を洗うこと。kiss.co.jp に公開)。
そうだ思い出した、時間は前後しちゃうんだけど、アマチュアの頃、仕事したディレクターに会いに行った時の話もしておくよ。彼はSonyの新人発掘部署から制作部へ移っていてたんだよね。もう行動しなきゃと思い自分を売り込みにいったんだよね。その時彼が担当していたアーティストは平井堅さん。まだ売れる前で8枚ぐらいアルバムを出していたな。当時デビューしても3枚目で打ち切られるアーテストが多い中で8枚も出していたんだよ。新しいアルバムのサンプルをもらったんだけど、風船の中に平井さんがいるジャケットで、え?って感じだったな。
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。(あなたは、おでこやほっぺたで呼吸できていますか?kiss.co.jp に公開)。
そのディレクターに曲を書かせて欲しいとお願いしたんだけれど、平井さん本人が曲を書いているからダメだって断られたんだよね。お世辞にも良い曲だとは思えなかったな。売れる前のアーティストって、そういう感じなんだよ。皆は売れた後の平井堅しかしらないから、分からないよね。1年ぐらいして秋葉原を歩いていたら、何だか聴いたことがある声が流れていたんだ。平井さんの声で「楽園」という曲でした。すぐに作曲家の曲だなと思ったので調べてみると、制作チームが入れ変わっていた。
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。(あなたは、おでこやほっぺたでも呼吸できていますか?歌が上手くなりたいなら、副鼻腔を洗おう。kiss.co.jp に公開)。
みんな実力で、アーティストは売れる人と、売れない人に分かれると、思っていないかな?僕はこの頃はずーと思っていた。今だから言えるけど、シンガーの実力は関係ないよ。だってプロデビューしている人はみんな実力があるから。極端に言うとチームだよ。宣伝のディレクションが上手くいったお蔭で売れる場合もある。アーティストの質が高いけど売れない場合もある。売り方かな。要は会社なんだよね。社長がアーティストの担当につくと売れるよね、と言うか売っちゃっている。平社員が担当に着いたら予算を持ってこれないから売れないよね。この頃は分からなかったな。