BEAM ボイトレ 46
。(おでこやほっぺたで呼吸できるようにすることが、新しい歌の練習法です。!kiss.co.jp に公開)
マッキントッシュのLCII、使いにくい。画面にスクリーンセイバーが入っています。トースターに羽が生えて飛んでいるのは可愛いけど。音楽ソフトが分からない。取説を読んでも分からない。何度もサポートへ連絡します。海外へも連絡を取ります。パフォーマーという音楽ソフトが数値で入力していく時代で悩まされます。もっと音楽をしたいんだ、数学じゃない。外部機器との同調を取るためにSMPTE信号を録音してロックさせる。今思えば複雑だったな。とにかく情報を探したな。
BEAM ボイトレ 47
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当時のパソコンはPCIスロットにカードを刺して機能を拡張させる時代。USBポートなんてないからね。やっぱり仕事で使おうとするとカードが増えていく。何とか曲が作れると思うと、何かが必要になってくる。そうそうキーボードも127ベロシティータッチがついたとか宣伝していたものな。鍵盤を叩くと音の強弱を感知してくれるんだ。知らないでキーボードを買うと単なる鍵盤の入力スイッチだったり。1つ1つ失敗して覚えていく。だけど夢中だったな、曲が完成すると1000回は聞けたもの。
BEAM ボイトレ 48
。(おでこやほっぺたで呼吸できるようにすることが、ポップスの発声法です。!kiss.co.jp に公開)
楽器屋にいくとDTMコーナーがあって、ミキサーとか憧れたな。16chミキサーとか買ってもギリギリで、やっぱり24chが必要だったんだよね。次は機材運搬用にラックが必要になってさ、なんとか買ったよ。そして配線とパソコンをつないだら、デジタルとアナログが半分の小さなスタジオみたいだったんだ。さらにシンセサイザーもラックに入れてミキサーでバランスを取る。最後はヤマハのPF150というピアノが30㎏もあって、よく運んでたな。苦労には思わなかった。
BEAM ボイトレ 49
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ばこの頃スタジオの機材も良く壊れていたよね。A-DATっていうレコーディング機材があったんだ。ヴィデオテープみたいな録音していく、マルチトラックみたいな機械です。それに多重録音していくのだけど、良く壊れたのでサポートに電話して変わりのA-DATを持ってきてもらうんだよね。昔はドラムトラックにバスドラムだけ1本、次はハイハット、スネアドラム、シンバル、と録音していってたな。だから時間がかかっていたんだ。そんな中でトラブルがおこった。
BEAM ボイトレ 50
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キックドラムをレコーデイングしてから他のドラムを多重録音してくと、後半で音がずれる。それに気づいたエンジニアの女の子が切れた。何よこれ、音がズレているじゃない。聴いてみな。僕はパソコンでそんなことが起こるハズは無いと思うが聴いてみる。何度も聴いてみる。常識が邪魔をして聴こえない。最後の最後に聴こえた。理由は分らないけどズレていた。多分自分のミスだと思い誤る。スタジオの作業が止まった。頭ごなしに年下の女の子から無茶苦茶罵声をあびせられ、立ち尽くした。