私たちは普段、「呼吸」といえば胸やお腹、そして肺を思い浮かべますよね。
でも、実は人間の“頭部”こそが、呼吸の中枢であり、健康のカギを握っているって知っていましたか?
今日は、「頭部と呼吸と健康」の深〜い関係について、わかりやすくご紹介します。
■ 鼻から始まる「空気の旅」〜頭部の呼吸ルート〜
呼吸の入口は「鼻」。この鼻の奥には、“副鼻腔(ふくびくう)”という空洞があり、実はこの空間が健康にも、声にも、大きな影響を与えています。
副鼻腔には以下のような役割があります:
- 空気を加湿・加温・ろ過する
- 吸った空気の通り道をスムーズにする
- 共鳴腔として、声を響かせる
- 頭部の圧を調整する(脳や耳への影響)
つまり、鼻呼吸がうまくできていないと、空気がうまく通らず、身体全体の酸素供給が滞るだけでなく、疲れやすさ・頭痛・睡眠の質低下・免疫力低下にもつながるんです。
■ 呼吸を制御しているのも、実は“頭”だった
私たちは意識しなくても呼吸しています。これは脳の「延髄(えんずい)」という部分が、呼吸の自律神経をコントロールしているからです。
つまり、深く呼吸したり、息を止めたりすることは意識でできても、基本的な呼吸のリズムは頭の中が自動でやってくれているんですね。
呼吸が乱れるということは、この「自律神経」にも不調があるというサイン。
頭が重い、イライラする、集中できない……そんな不調の根本に、呼吸の乱れ、つまり頭部の緊張や詰まりが関係している可能性も。
■ 「頭で呼吸する感覚」ってなに? 〜“頭式呼吸®”という考え方〜
従来のボイストレーニングでは、「腹式呼吸」が推奨されてきました。でもこれはクラシックのオペラ発声の文化。私たち日本人の繊細な体質や、POPSのようなナチュラルな歌には合わないものなのです。
そこで生まれたのが「頭式呼吸®(とうしきこきゅう)」。
これは、「おでこ・鼻・頬・こめかみ・あご・耳・目の奥」など、頭部の空間を意識して呼吸するという方法。
実際にこの呼吸を行うと、頭がスッキリし、目が冴えて、深くリラックスできる感覚が得られる人が多いんです。
息が通るのは肺だけど、感じるのは“頭”なんです。
■ 頭がつまっていると、体も心も“固まる”
副鼻腔炎や鼻詰まり、慢性の炎症があると、呼吸が深くできず、体がこわばってきます。
さらに、不安感・睡眠の質の低下・うつ的な症状にも関係してくると言われています。
なぜかというと、呼吸が浅い=酸素不足=脳が働かない=自律神経が乱れる、という悪循環が起きるからです。
逆に言えば――
頭を整えて呼吸を整えれば、心も体も健康になる!
■ 毎日のセルフケアで「頭の呼吸」を取り戻そう
頭部の呼吸機能を取り戻すために、簡単にできることはたくさんあります:
- 鼻うがいで鼻腔をきれいに保つ
- 頬やこめかみを温める・マッサージする
- 鼻呼吸を意識して、深いゆったりした呼吸を
- 「おでこや目の奥に空気が通る感覚」を意識してみる
ちょっとしたケアで、あなたの呼吸が変わり、声が変わり、体も軽くなるかもしれません。
■ 呼吸は“頭”で感じる時代へ
呼吸は「生きるための基本動作」ですが、その主役が“頭部”であるという認識は、まだ広く知られていません。
でも、現代人の多くが「頭が重い」「疲れが取れない」と感じている今こそ、頭部の呼吸機能に注目することは大切だと私は思います。
あなたも、今日から「頭で呼吸する」感覚を体験してみませんか?
