何度もお伝えしていますが――
歌えない本当の原因は「副鼻腔炎」にあるかもしれません。
テクニックやセンスの問題ではないのです。
そしてもちろん、「歌い方が間違っている」わけでもありません。
それに気づかず、ボイストレーニングに通う方が多いのも無理はありません。
なぜなら、日本人の8割以上が副鼻腔炎(蓄膿症)の予備軍とも言われているからです。
つまり、ほとんどの日本人が“声が出にくくなる構造”を持っているという現実があるのです。
■ 花粉症の季節になると…
3月になると、花粉症の影響で「声が出しづらい」「歌いづらい」と感じる人が増えます。
ところが4月を迎える頃には、その不調を忘れて「また練習を再開しよう」と思いがちです。
その結果、「うまく歌えないのは練習不足だから」と考えてしまい、同じループに入ってしまうのです。
■ ボイストレーナーの多くは“もともと歌える人”
実は、歌を教える立場にある方の多くは、子どもの頃から自然に歌えたかたたちです。
言い換えれば、「呼吸や副鼻腔に問題のない構造」をもっていたかたが多いのです。
だからこそ、「練習すれば誰でも歌える」と考えがちなのも自然なことかもしれません。
ですが、副鼻腔が詰まっている人にとっては、それと同じ方法が通用しないことがあるのです。
■ ポップスとクラシックでは前提が違う
多くの指導はクラシック声楽の発声法にルーツがあります。
たとえば「腹式呼吸で声を響かせる」ことなどは、オペラなどでホールに生声を届けるための技術でした。
しかし現代の ポップスは、マイクを使う音楽です。
大きな声や響きではなく、軽やかでスムーズな“自然な声”が求められます。
■ 「声が出ない」のは、努力不足ではなく“構造”の問題かもしれない
鼻の奥、副鼻腔の炎症や詰まり――
これがあると、どんなに発声練習をしても、声が通らず、喉に負担がかかってしまいます。
つまり、「発声の前にやるべきこと」があるのです。
■ 解決のカギは「とうしき呼吸®」
私が提案する「とうしき呼吸®」は、構造的な問題にアプローチする方法です。
鼻うがいで通り道を開く
顔の奥の洗浄で老廃物を流す
呼吸を整えて身体全体をゆるめる
こうしたプロセスを踏むことで、本来の声がスムーズに出せるようになります。
■ 最後に
歌えないのは、あなたのせいではありません。
その原因が“呼吸の構造”にあるとしたら――
「歌う努力」ではなく、「詰まりを取る準備」が必要なのかもしれません。
