BEAM ボイトレ 誕生1~5

(POPSファンの健康の為に歌の秘密を解きました。kiss.co.jp に公開済みです。)


私は大学生の頃、けっこうバンドで頑張っていたんですよ。オーディションに応募すれば全国大会にも出ていましたね。実はボーカルだったんです。そんなある日、最後のオーディションで事務所から声をかけて頂いて、天にも昇るような気持ちでした。だけど歌が安定しないのは「腹式呼吸」が足りないからだと言われて、ボイストレーニングを受けてしまったのです。

Popsのバンドマンからするとボイトレを始めてみると「なんだこれ?」って言う感じでした。そしてある日ボイストレーナーの先生から電話がかかってきたんです。内容は「音楽の仕事が決まったので変わりの先生を探している」と。「え?僕は習い始めたばかりでボイストレーニングなんて教えられませんよ」と答えたんです。だけど先生はこう言ったのです。「大丈夫、ボイトレ本を読めば」とね。丁寧に辞退しました。

BEAM ボイトレ 誕生2

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高校時代はイギリスのハードロック、大学時代はアメリカの音楽にどっぷり浸かっていました。その中で特に魅了されたのがAOR(Adult Oriented Rock)。計算されたサウンドと洗練されたメロディは、当時の邦楽にはない魅力を感じさせました。そんな中、歌が上手くなりたい!そう思ってボイストレーニング本を手に取ったのです。リップロールやロングトーンといった言葉が並んでいましたが、正直、意味が分からない。試してみても一向に上達しないのです。

「この本が悪いんだ」と思い、別の本を買ってみたものの、中身はどれも似たり寄ったり。じゃあ呼吸が問題かなと、今度は腹式呼吸に力を入れて練習してみました。だけど…やればやるほど高音が出なくなるという謎の現象が!大好きなAORシンガーはみんなハイトーンなのに。毎日家で練習しましたよ、近所から怒られなかったのは不思議です。怖がれてたのかな?

BEAM ボイトレ 誕生3

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大学生時代、私はバンド活動に没頭しており、希望していた就職は早々に諦めていました。 その代わり、アルバイトで100万円を貯めて、アメリカ留学を計画していたのです。目的は、宝石鑑定士の資格を取得することでした。しかし、大学最後のオーディションで声がかかり、プロミュージシャンの道を選んでしまったのです。一時は天にも昇るような気持ちでしたが、その後は急降下です。

音楽は、人の人生を変えてしまうほど力を持った怖いものです。 私自身、邦楽に関しては根拠のない自信がありましたが、ある程度洋楽調で勝負しようと決めていました。日本は、今のような多様な音楽がまだ存在していない時代。貯めた留学費で今のDTMの先祖、MIDIを始めたのです。

BEAM ボイトレ 誕生 4

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MIDIは、音楽制作において革命的な技術でした。シンセサイザーを操作することで、当時はまだ今のような音ではありませんでしたが、ミュージシャンにとっては夢のような楽器でした。なぜなら、1人で音楽を再現できてしまうからです。自分の頭の中で鳴っているイメージを、具現化できるのですから。

私は楽器が弾けないので、人差し指で単音を使って夢中で曲を作っていました。ポップスは自由で、形式に囚われずに創造力を発揮できるジャンルです。楽譜が読めない私にとっても、重要なのは音楽の知識よりもクリエイティブな感覚です。音楽を知りすぎてしまうと、逆に新しい発想が難しくなることもあります。「黄金のコード進行」などの定番にとらわれるのではなく、そうした枠を壊すことこそが、ポップスの精神なのです。

BEAM ボイトレ 誕生 5

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アマチュア時代の私は、音楽を知っているプレイヤーに頼りたかったのです。だけどそんな方法がいつかメジャーで通用する日がくるなど、この頃は思っていませんでした。ただガムシャラにプロに憧れていた時代です。

ポップスプロ志望者の若者達を守ることが私の目的です。なので話しておきましょう。ポップスは「クリエイティブさ」ですよ。逆にクラシックは「過去の譜面をどう理解するか」だと思います。クラシックの人間ではないので他ジャンルに関しては断言しません。ただし音楽ではあるけれど、まったく正反対の音楽なのです。

ポップスのプロシンガー達はボイトレをしていないとYoutubeで話していますよ。