
症状
私は元Sony Musicの音楽プロデューサーでした。若い頃はバンドのボーカルでしたが、ボイストレーニングに熱中した結果、逆に歌えなくなってしまったのです。気づけば、睡眠時無呼吸症候群という病気になっていたからです。しかし、ボイトレ療法によって回復することができました。
皆さんには信じがたい話かもしれませんが、この情報をぜひ健康に役立ててください。
歌と呼吸の関係
歌はただの音楽やエンターテイメントの手段ではありません。実は、歌は呼吸のバロメーターとも言える存在です。私たちの呼吸ルートが詰まっていると、それが歌に直結して不調を引き起こします。歌をうまく歌えないと感じることがあれば、呼吸に何か問題があるのかもしれません。
特に鼻の通りが悪い場合、声に詰まりや不安定さが現れることがあります。私自身、睡眠時無呼吸症候群という症状に悩まされていた過去があります。ですが、この問題に取り組んだ結果、ある方法を見つけ出しました。それが「ボイトレ療法」です。
睡眠時無呼吸症候群に効果的がある証明
5:50から「生徒さんの声」です、これは飛ばさずに見て下さい
睡眠時無呼吸症候群
ボイトレ療法とは、歌を通じて正しい呼吸法を身につけるトレーニング方法です。睡眠時無呼吸症候群を改善するためには、呼吸ルートをスムーズにすることが重要です。そのためには、呼吸ルートの手入れが必要になります。
歌を歌うとき、特に「頭式呼吸」と呼ばれる呼吸法を取り入れることで、頭部全体(おでこ、ほっぺた、アゴなど)を使って呼吸を行うことができます。この方法が、睡眠時無呼吸症候群を改善する鍵となるのです。
呼吸の新概念「頭式呼吸」
人間は鼻や口だけで呼吸をしているわけではありません。実は、「おでこ」「ほっぺた」「アゴ」といった部分でも呼吸ができるということをご存じでしたか?
これは、「頭式呼吸」という新しい概念です。鼻詰まりや副鼻腔炎などの症状がある場合、歌うことでその改善を図ることができます。この方法は、私が睡眠時無呼吸症候群を改善する際に発見した有効なアプローチでもあります。

まとめ
歌を通じて呼吸を整えることが、睡眠時無呼吸症候群の改善に繋がるという新たな視点を知っていただけたでしょうか。ボイトレ療法は、呼吸のバロメーターとしての歌の力を最大限に活用する方法です。これを実践することで、呼吸器の詰まりを解消し、歌だけでなく健康も改善することができます。
もしもあなたが睡眠時無呼吸症候群や呼吸の問題でお悩みであれば、ぜひ「頭式呼吸」を取り入れたボイトレ療法を試してみてください。あなたの健康を戻すための第一歩が、ここにあります。
多くの人が「歌は歌う練習を重ねれば上手くなる」と信じています。
多くの人が「歌は歌う練習を重ねれば上手くなる」と信じています。ですが、それはあくまで**“健康な呼吸ができている人”限定の話**なのです。
実際には──
- 呼吸の通り道(鼻、副鼻腔、喉、頭部)が詰まっていたら?
- 睡眠の質が悪く、脳や声帯が回復していなかったら?
- 「感情を込めよう」とするあまり、身体が緊張していれば?
いくら歌っても逆効果になってしまうのです。
本当に必要なのは、「呼吸を整えること=健康を取り戻すこと」。その上で初めて、「歌うこと」が意味を持ってくるのです。
つまり、歌は“結果”であって“手段”ではないということです。
「健康な体が自然に歌いたくなる」──この順番が、ボイトレ療法の核心です。